今日は一日加西の店で仕事。ここの仕事はいつもスタッフと話をするのが楽しくて、気分良く仕事ができる。
ところが今日、私が担当している介護保険利用者の一人が亡くなったという知らせを受けた。
この方は、5年前より私が担当している方だが、90歳をはるかに超えた方で、天寿を全うしたといってもよいかもしれない。でも…
今日はこの方について少し話したい。
この方は娘との二人暮らしで、娘は、母の面倒を見ることに使命感を燃やしていたし、母は、そんな娘の負担にならないように一生懸命だった。どちらもお互いのことを本当に大切に思っていた。
母は、高齢でもあり、何度も意識がなくなり、そのたびに入院したが、家に帰りたい
という強い意志で復活し再び元気に退院する、そのくり返しだった。
ところが去年の冬、母も娘もインフルエンザで倒れたとき、娘はパニックに陥ったのだろう。その時精神的に深い傷を負い、母と暮らすのが苦痛になってしまった。
それでも、頑張って2人で生活していたのだが、ある時、母は転倒して、骨折。入院することになった。
私としては、娘の精神状況を考えると、少し、母と娘を離した方が良い、と考えていた矢先だったので、不幸な事故ではあったが、むしろ2人にとっては好都合かもしれないと思っていた。
それから数ヶ月後、母は帰らぬ人となった。母は娘の迷惑にならないように逝ってしまったような気がしてならない。
でも、娘の心情を思うと、いたたまれない気持ちでいっぱいである。きっとひどく自分を責めているのではないか。少し落ち着いてから、娘さんの話を聞きにいこうと思う。私にできることはそれくらいだろう。
ご冥福を心よりお祈りしています。