私にとって、今回の学術大会参加は3回目である。前2回は、スタッフとして行った兵庫県の大会、参加するだけだった滋賀県の大会である。
今回は、自薬局のポスター発表を始めてすることになり、少し緊張して臨んだ大会であった。
特に在宅を中心に回った講演についての感想を順番に述べていきたい。
1.開会式、特別記念講演
昨日からの雨も上がりほっとして、まずはシャトルバスでビッグハットに行き、発表用のポスターを貼り、そのまま会場内の会議室で、開会式、特別記念講演の中継を見た。
毛利衛さんの記念講演は、さすがに宇宙飛行士ならではの視点で、我々が生きていく上での指針を示してもらった。特に今の思いがなぜ生じるのか、という疑問を持つことの大切さを教えてもらった。
2.ランチョンセミナー
昼は社会福祉総合センターに移り、ランチョンセミナー10の「緩和医療の中での薬剤師の役割」を聞きに行った。
痛みを緩和する薬物治療を中心にしたお話であったが、大変分かりやすかった。特に持続痛、突出痛に対するオピオイドの使用方法は大いに参考になった。
3.分科会4 皆で踏み出そう、在宅医療・在宅介護
暑い日差しが照りつける中、15分ほど歩き信州大学工学部へ向かった。今回のシンポジウムでは、いろいろな職種の立場から、地域における連携についての発表がなされたが、決して、今、神戸で行われている試みが遅れていないことを実感できた。今後も、ぜひ他職種との連携を進めていきたい、という思いを強くした。
1日目は終了。長野駅まで歩いて戻り、宿泊場所の上田まで長野新幹線で移動した。
4.在宅医療・介護の口頭発表
2日目は、再びシャトルバスで信州大学工学部へ移動し、在宅医療・介護の口頭発表を聞きにいった。ポスター発表の時間も迫りつつあり、気持ちがそちらに飛んでいきそうになりながらも、去年の発表に比べ、在宅への取り組みが進んでいる実情が実感できた。
5.ポスター発表
早めに徒歩でビッグハットに移動した。初めてのポスター発表で、薬局で取り組んでいる居宅療養管理指導の一事例の経過のみという、あまり目新しさに書ける内容ではあったが、熱心に見られた方も多く、質問も5人ほどあり、思ったより反応が良くほっとした。
6.感想
今回の大会では、まずは、いろいろな方と出会い、話をしたことが本当に楽しかった。同じ兵庫県の方、会社の同僚、近所の薬局の方、日頃他府県でメールの交換のみしている方、大学の後輩等、さまざまな出会いがあった。
もちろん、講演内容もいろいろな気付きをもらった。在宅分野においても、確実に薬剤師の活動が進んでいることを実感した。今後、ぜひ、それに負けず私も頑張りたいと思った。