今日は
介護の基本について、皆さんと考えてみたい。
今更言うのもおかしいが、
介護の目的は自立支援である。そのことが
本当の意味で未だ良く分かっていない介護職が多いような気がする。
大体が見ていると、要介護者に対して
手を出しすぎる。また、要介護者に
頭を使わせていない。介護者本人は、さも手を出して良いことをしていると思っているようだが、介護される側は、どういう思いでいるか考えたことがあるだろうか。
確かに、要介護者も大人なので、ありがとうと、さもうれしそうに答えるだろう。それをまともに信じてはいけない。心の中では、
哀れみを受けた自分が情けないし、できなくなった思いで、更に落ち込みを増すことになろう。
介護者は、要介護者の
自尊心を大事にし、まだ自分でもこれだけできる、まだ人生はこれから楽しめる、ということを感じてもらえるようなそんな介護を目指してほしいものである。
確かに中には
依存心が強く、何でも介助してほしいと思っている要介護者もいる。そんな方には逆に
厳しい態度 で接してほしい。つまり、
できうる限り自分でしてもらうのだ。そのほうがその人にとって結局は幸せに繋がるのは言うまでもないだろう。
この話は、もちろんすべてに当てはまることではないことは100も承知している。しかし、業務に流されず、たまには立ち止まって、
今一度自分の介護の仕方を考えてほしいものである。特に
ケアマネジャーの皆さんにお願いしたい。