12月18日に行われた兵庫県薬剤師会在宅推進研修会の感想です。
去年の12月18日、在宅推進研修会が行われました。神戸支部では、在宅推進は、重点課題の一つでもあり、また、個人的には、川添先生の大ファンであることもあり、当日は楽しみに参加させていただきました。
外は相当冷えていましたが、会場内は、さすが川添先生が講演されることもあり、多数の参加者で熱気むんむんの状態でした。
まずは、矢野先生によるまちかど相談薬局の事業説明から始まりました。
相変わらずの独特の口調で、いつもよりは?分かりやすく、ほのぼのとしながら聞かせていただきました。出前トーク、ママサポート、禁煙支援事業等、ぜひ今後とも協力させていただきたいと思います。
そのあとは、待ちに待った川添先生の講演です。
今回は、Q&A方式での講演でしたが、身振り、手振り、会場の出席者も巻き込んで、在宅をこれからやってみようとする薬局、始めたばかりの薬局にとっては、大変分かりやすい講演であったと思います。また、在宅ベテランの薬局にとっても、大いに考えさせられた内容でした。
私の印象に残った話としては、多職種連携の重要性、昔の薬局が担ってきた患者さんに対する相談機能の充実、五感を使う、5領域の体調チェックによる指導の方法、どれもすぐにでも実践に生かせる内容で、大変有意義な講演であったと思います。
特に、一人の患者さんのために、まずは行動に移すという姿勢が大事という話には、大いに共感し勇気付けられました。
次は、パネラー3人による発表です。
片山先生は、薬剤師の資格を持つケアマネジャーということもあり、ケアマネジャーが薬剤師をどういう目で見ているかについて話されました。
薬剤師とケアマネジャー両方の仕事をされている木村先生は、両者の連携の問題点を挙げ、お互いの仕事の内容を知ることにより、もっと密接な連携が必要と訴えました。
また、八十島先生は、兵庫区薬剤師会の取り組みを紹介されましたが、課題も多いことを話されました。
最後にパネラー3人に加え、川添先生にも入っていただき、パネルディスカッションが行われました。
その中で、薬剤師の在宅活動は、まずは、薬をきちんと飲んでもらうことから始め、その後、薬剤師ならではの薬学的管理が重要であること。今後の在宅推進には、薬剤師会とケアマネジャーの会等他職種の会との連携が必要だが、個々の薬剤師においても、現実の行動で地域にアピールすることが大事である、ということを認識しました。
今回の研修会では、今後の在宅活動のあり方について、大いに考えさせられ、大変参考になり、勇気もいただきました。是非今後ともこのような研修会を続けていただきたいと思います。どうもありがとうございました。